Introduction
エムハンドのメンバーをクローズアップして紹介する、社員インタビュー。今回登場するのは、東京オフィスでアートディレクターとして活躍する大房です。紙媒体での長いキャリアを活かしてWebデザインの世界に飛び込んだ大房に、Webデザインの魅力ややりがい、グラフィックデザインとの違いなどについてインタビューしました。
アートディレクター
デザイン部
大房 洋子yohko ohfusa
2021年入社
紙媒体中心の制作会社で、デザイナーとして勤務。官公庁や企業のポスター・パンフレット・カタログなどの制作や、パッケージやロゴデザインを手がける。7年のキャリアを積んだのち、Webデザインに挑戦できる環境を求めてエムハンドにジョイン。「おいしいもののためなら3時間並ぶのも全然平気!」という食べ歩きマニア。散歩が趣味で、愛用のRICOHのコンデジを手に気になった風景を撮影するのが楽しみ。
デザイナーとしての
より大きなステージを求めて、転職を決意
Q.グラフィックデザインでキャリアを積んだ大房さんが、
転職を考えたきっかけは何だったのですか?
そうですね。ひと言でいうと、次のステージに立ちたいという気持が高まってきたことでしょうか。エムハンドの前に勤務していたのは、デザイナー2人・ライター2人・社長1人という小規模な制作会社でした。そこで学んだことは多かったのですが、7年の経験を積むうちに、より大きな規模感の会社でよりデザインの上流から関わってみたい、そして品質にとことんこだわれる環境で制作をしてみたいという気持ちが抑えられなくなってきたんです。それで、転職を考えるようになりました。
で、どうせ転職するなら、それまでに身に着けたデザインの経験を活かしながら、自分が取り組んでこなかった媒体にも挑戦できる環境がいいなと思って、いろいろ探しているうちに見つけたのがエムハンドの採用サイトでした。採用サイトのつくりこまれたグラフィックに目を引かれたのがはじまりでしたが、会社情報を見ていくと、一貫したWeb制作ができる体制やクオリティを上げるためのしくみがしっかりしていることがわかり、心惹かれました。ここなら表面的なデザインではなく本質からのデザインに取り組めそう!そんな期待を感じて応募しました。
Q.入社の決め手になったのは
どんなことでしたか?
面接で会社訪問をした際に、社員のみなさんが非常に集中していて、無駄なく業務に取り組んでいるという印象を受けました。いい意味で馴れ合いがないところがいいなと思いましたね。年齢などは関係なしに社員同士がリスペクトしあっている、そんな雰囲気にも惹かれました。
社内のナレッジ共有も進んでいて、資料へのアクセスがしやすくきちんとまとめられていることや、リモート環境でも不安なく業務を進められるところなど、しくみが整っているという話を聞いて、想像していた以上にしっかりした会社だと思いましたね。Web制作未経験者でも活躍できる環境があり、制作物のクオリティがアップできる環境があるところも魅力的に感じました。私の場合、グラフィックデザイナーとしてのキャリアはあっても、Webデザインに関してはほぼ未経験。正直不安もあったので、ここはかなり大きなポイントでしたね。
Q.職場にはすぐになじめましたか?
はい。ちょっと人見知りな面がある私でも、スッと溶け込めました(笑)。エムハンドはWeb制作会社としては規模が大きい方だと思いますが、とても風通しがいいんですよ。Web会議やチャットなどで、リモート社員も交えてカジュアルに意見交換できる企業文化がありますし、社員も協力的な人ばかりです。仕事の面でも、メンバーとの意見交換やナレッジ共有を通してしか得られない、自分だけでは思いつけないようなアイデアによって、よりよい制作ができているという実感があります。そういった刺激が学びにつながっていくので、入社以来、毎日ワクワクしている感じですね。「デザインには正解がない」とよく言われますが、逆に言えば、いろいろな可能性が開けているということだと私は思っています。それがデザインという仕事の魅力ですし、エムハンドは、その可能性をより広げることができる職場だと思います。
品質向上のしくみがあるだけでなく、
常に改善されている。
Q.エムハンドに入社して、
仕事の仕方は変わりましたか?
はい。もう180度というくらい変わりましたね。エムハンドには独自の業務管理システムがあって、時間内に仕上げるという意識が浸透しているので、時間の使い方が全然違います。前職では、ほぼフリーランスのような、いわばルール無しの状態で働いていたので(笑)、最初はちょっとカルチャーショックでした。とくに社員の意識の高さに驚かされましたね。ただいいものをつくるだけでなく、業務負担軽減への意識が高いことや、いい意味でコスト意識が浸透していることなども、それまでとは全然違っていました。個人プレイでなくチームで作り上げることも、エムハンドに入って経験しました。担当デザイナーとのすりあわせはもちろんですが、クオリティ会議などを通じて他チームの知見も借りながら制作を進めることができ、思いがけないアイデアによって想定していた何倍もよいデザインが出来ていくことに楽しさを感じます。
Q.クオリティ会議というのは、
どのように行われるのですか?
クオリティ会議はエムハンド独自のシステムで、ひと言でいうと制作物を各工程で客観的にチェックする仕組みです。品質アップを目的とするものですが、経験の浅いスタッフの学習の場でもあるんです。具体的には、サイトの設計図をチェックする「WF(ワイヤーフレーム)会議」と、TOPページのデザインをブラッシュアップする「TD(トップデザイン)会議」の2つがあります。WF会議には、上長や同じチームメンバーを含め、ディレクター2名と担当デザイナーのほか、マーケッターやエンジニアが参加することもあります。TD会議には、デザイン部のゼネラルマネージャ・担当デザイナー・担当エンジニアのほか、デザインを客観視できるデザイナー1名が加わります。
ディレクターからはお客様の目線での意見、マーケッターからはマーケティング目線でのアドバイスなどがもらえます。画面から受ける印象についてのデザイナーからの指摘や、コーディング時に問題になる部分についてのエンジニアからの指摘など、制作面でもそれぞれの立場から意見をもらえるので、制作をスムーズに進めるためにもなくてはならない工程になっています。会議の進め方もエムハンドらしく、合理的です。会議は30分以内に終わらせるルールになっていますし、TD会議の前にゼネラルマネージャによるデザインチェックを経るようになってからは、大幅なやり直しなどはほぼありません。
このように社内のしくみが整っているだけでなく、常に改善されつづけていることがエムハンドの強みだと思いますね。
紙媒体出身のデザイナーであることは、
ハンディではなく強み。
Q.Webデザインとグラフィックデザインの違いは
何だと思いますか?
そうですね。一番大きな違いは、Webの方がユーザーの反応が分かりやすいところでしょうか。その場で目にとどまらせることや適切な視線誘導、印象形成などにとどまらず、「申し込む」など実際のアクションが行われる媒体なので、サイトのデザインや設計が結果を出せているかどうかを検証しながら、長くプロジェクトに関われる点に違いを感じています。業務の進め方もかなり違いますね。
紙媒体の制作では、基本的には特定のデザイナーが印刷データの入稿までのすべてを担当しますが、Webの場合はシステムの前提をクリアしたデザインをつくる必要があり、実装の工程でたくさんの方が関わるため、マイペースで進行するのは難しいと思います。紙媒体を手がけていた頃は、一度つくって数日寝かせてからもう一度ブラッシュアップの工程に入ったり、寝る時間を削ってクオリティアップのために夜な夜な取り組んだり、一人で抱えている時間が長かったのですが、多くの工程を踏むWeb制作では、それはトラブルの原因にもなります。
Q.違いに戸惑ったことはなかったのですか?
システム全般の知識がかなり不足した状態からのスタートだったので、基礎が理解できるまではかなり不安がありましたね。でも、上長やディレクターのサポートを受けつつ、社内の資料を閲覧しながら徐々に理解していきました。制作の際には、デザイナーやエンジニアのみなさんから柔軟なアイデアをもらえて、今も非常に助けられています。2年目の今も、まだまだみんなに支えられながらということが多いですが、協力的な人ばかりなので、本当にありがたいです。
一方で、グラフィックデザイン時代のいろいろな経験は、いまアートディレクターとして働くうえで、すごく役立っているとも感じています。媒体は違っても、デザインのコンセプトを考えるプロセスや、誰かに情報を届けるという目的は同じですからね。それに、グラフィックデザインの実務経験が活かせる場面も意外と多いんですよ。たとえば、サイト制作の際にロゴの刷新を同時に依頼されることもあり、そういう場合には付随する名刺やパンフレットなども一括してディレクションできます。紙との相性、製本方法によるデザインへの影響など、印刷物ならではの専門的な判断ができるのも私の強みかなと思います。
Q.今後目指すことはありますか?
Webデザインの面白さは、映像・音声・アニメーション・3Dなど、印刷物ではできないような様々な表現ができる点だと思います。技術の進歩とともに実装できるデザインの幅が広がり続けているので、可能性は無限大です。技術の進歩が速くて、常に知識を吸収しないとあっという間に古くなってしまうので、追いつくのは大変ですが勉強を続けたいですね。
その一方で、時代とともにデザイン関連のツールが進化してきて、誰でも簡単にものづくりができるようになってきています。でも、だからこそ、よりクオリティの高いプロのデザインが求められていると思うんですよね。そのために、たくさんの人を巻き込んで、それぞれの得意分野を最大限に生かしながら制作に取り組んで、人としてもディレクターとしても成長していきたいです。Web制作でのお客様の課題解決はもちろん、紙媒体出身のデザイナーとしての経験を活かして、あらゆる制作物を通したトータルなお客様サポートを行うことで、より本質的な課題解決に取り組めるよう、これからも積極的な提案を行っていきたいと思います。
ある1日のスケジュール
schedule
10:00
出社・メールチェック・修正の確認
出社後は、メールチェック、前日デザイナーからあがった修正データの確認などを行う。
11:00
ミーティング・お客様対応
デザイナーやコーダーなど、制作に携わるスタッフとの制作内容のすり合わせミーティングなどを行う。
13:00
ディレクター作業の進行
WF作成や修正後のデザインの取りまとめや、提出前の最終確認などを行う。
14:00
昼食
混んでいる時間をさけてお昼を取ります。事務所付近にはおいしいラーメン屋さんもたくさんありますが、
健康面を気にしてなるべく控えています。14:30
打ち合わせ
クライアントと進行案件のすり合わせ。デザインや内容に認識の齟齬がないか、今後の進行に関しての調整などを行う。
打ち合わせ後には進行案件の作業を進めます。20:00
帰宅
返信していないメールや社内連絡を処理し、次の日のタスクを整理してから退社します。
エムハンドに興味をもったあなたへ
Q.最後にエムハンドに興味をもった方に、
メッセージをお願いします。
エムハンドには営業という役割が存在しません。提案もディレクターが行うので、営業とディレクターとの間で意見や認識が違うなどという制作現場でよくあるトラブルや、「とりあえず作ってみて」というような、考え無しのデザインが求められることは絶対にないので、やりがいをもってデザイン制作に取り組むことができます。また、独自の時間管理システムがあるので、時間内に確実に成果物を生み出すスキルが高まります。時間管理というと堅苦しい印象があるかもしれませんが、長期的な目線でみると、厳しく時間管理をしていく制作環境はデザイナーの寿命を伸ばすことにもつながるはずです。
たくさんの人の目で見てフィードバックがもらえる仕組みもあり、他の制作会社では考えられないレベルの丁寧なチェックやアドバイスが受けられる環境なので、私のようにWeb未経験でも、全然心配ありません。デザイナーからディレクターやエンジニアに転身して、バリバリ活躍しているスタッフもたくさんいます。エムハンドでは、その人の適性や希望に合ったチャンスが用意されるので、チャレンジ精神を持った方には最高の職場だと思います。常に新しいことに挑戦したい人に、ぜひ仲間になって欲しいですね。ご応募をお待ちしています!
Recruit 03